【世界一周】世界一周のその後。世界? そんなもん変わらずに就職しました。でさらって紹介した日本一周を取り上げます。旅の年表は以下に記載してます。
日本一周は 日本一周は大学二年生の夏休みの8月上旬から9月下旬にかけて行いました。
バイクは台湾のキムコ社のグランドディンクってATバイクで車両上の区分は原付二種です。
原付二種
別名は小型普通自動二輪車。排気量が51㏄~125ccのバイク。
いわゆる原付は原付一種です。なお、原付一種と原付二種は免許が別である。
そのため、普通自動車免許をお持ちでも原付二種には乗れない。
主な違いは、下記三点である。
- 二段階右折しなくてよい。
- 法定速度が60km/h。
- 二人乗り可能。
高速は乗れませんが、原付侵入不可のバイパスや有料道路は原付二種だと入れることが多い(※道路差あり)。
地域によって差はあるがナンバープレートが概ね黄色orピンクであることも特徴。
日本一周~東日本~
まず、最初に結論から言っておくと東日本のバイク旅は過酷でした。
8~9月と言えば、夏真っ盛り。直射日光はきついもののバイクで走ると風が気持ちいい。
ぼくも旅に出るまではそう思っていました。
ところが、実際は暑いどころか寒い。と言うのも台風の影響もあって毎日雨。
東日本を通じて雨に打たれなかった日は2日のみ。ずっと雨に打たれてました。
しかも、半ヘルなので視界は常に最悪。
半ヘル
半分ヘルメット。通気性と開放感を得る代償に防御力を犠牲にした防御アイテム。
耳より上は守ってくれるけど耳から下は守ってくれない。
あと、時速60kmの扇風機に目を晒している様なものなので目がめっちゃ乾く。
雨の日に着用すると水鉄砲をえんえんと顔に浴びせられている気分になる。

兵庫~石川県まではテントの浸水もざらでした。
寝返りうったら水ポチャして起きた事もあります

東日本の中でも特に記憶に残っているものを紹介します
世界一の夜景だよ北陸の夜空
ぼくの日本一周は日本海側から北海道まで北上して太平洋側から南下するルートを取ったんですが、
秋田県の夜空がめちゃくちゃ綺麗でした。

星ちかっ!
ってなりました。
周囲が本当に闇なので空がむちゃくちゃ近く感じます。
この後に世界一周とかする中で、100万ドルの夜景(笑)とか見てきましたが
更新されることはなかったです。
100万ドルの夜景
香港の夜景の別名。中でもビクトリアピークから眺める景色が有名である。
日本でも神戸の夜景が100万ドルの夜景という説もあり、こちらは六甲山天覧台から眺めるのが有名。
ま、ぶっちゃけどこも似たようなもの。
この表現は海外では通じないので気を付けたほうがよい(一部アジアを除く)。

ただ観光地や夜景スポットで見たわけではないです。
秋田県の海沿いで、光源がほとんど何もなくて、寂れて車が一台も停まっていない駐車場です。
東北地方は基本的に沿岸部しか訪れていませんが、日本一周中に訪れた場所はだいたいそんな感じですね。
良い様に言うと野宿には困らないです。そして、どこでも夜景が素晴らしいです。

ただ田舎あるある。虫めっちゃでかいです
しかも彼ら当たり慣れていないんでしょうね。
バイクへの当たりがめっちゃ強いんです。
バイクのヘッドライトの届かない所から誰か石でも投げてる? ってくらい、バイクの正面から激しい音が聞こえてきます。

虫さえ耐えられるのであれば、美しさという点で個人的には人工的な景色より自然的な景色の方が好きです。柄にもなくちょっと感動します。
逆に虫あかんタイプの人はちゃんと虫除けセット持っていきましょう。テントに入れてしまったが最後、阿鼻叫喚タイムですよ。テントの明かりでめっちゃ虫来ます。それはたぶん思っている以上の数です。
あと温泉好きな人は日本海側にある黄金崎不老ふ死温泉いいですよ。
露天が度々メディアにもとりあげられる黄金崎不老ふ死温泉 。まず名前がかっこいいですよね。
ただ、その 黄金崎不老ふ死温泉ご自慢の露天風呂は内湯からまぁまぁ遠いです。
内湯からあがって、いったん着替えて、外湯に行って、衣服を脱いで入るかんじですね。
徳島の祖谷温泉といい、ちょっとめんどくさいです。
祖谷温泉
徳島県三好市の祖谷渓沿いにある温泉。日本三大秘湯(他は北海道のニセコ薬師温泉、青森県の谷地温泉)に数えられている。
外湯の見晴らしが◎
ただし、外湯に浸かるために、着替えてケーブルカーに乗る必要がある。
あと、 黄金崎不老ふ死温泉の日帰りでの露天入浴可能時間は16時までです(受付時間は15時半)。
16時以降は宿泊客のみ利用できます。
やっぱりおっきかったよ北海道
北海道の感想ですが、おっきかったです。
基本的に見晴らしがよく、道も広いのでバイク、自転車のツーリングに使われる理由がよくわかりました。あとは天気さえよければ。。。
北海道の信号について
都市部以外は信号が少ない(というよりほぼない)ので車、バイクのスピードがでがちですが、ネズミ捕りがあちこちにいます(※ネズミ捕り=速度違反を取り締まるおまわりさん)。
山間部やトンネルの前後にネズミ捕り専用の巧妙に隠された待機場所とかあります。
何台か目の前で捕まるのを見てきましたので、くれぐれも速度超過には気をつけて下さい。

夕張市の道の駅で働くおばちゃん曰く、十年に一度の大豪雨、に遭遇して死ぬかと思いました。
バイクの車体が半分水没しながら運転することありました。
マンホールって飛ぶんですね。
あまりの雨量に地下水が逆流してマンホールを成人男性の頭上ぐらいの高さまで舞い上げていました。
遺書書くか悩んだレベルの水害でした。ちなみに、北海道滞在中は毎日雨でした。
北海道一周
ルートは函館~札幌~宗谷岬~網走~摩周湖~納沙布岬~釧路~帯広~函館という感じでした。
宗谷岬/納沙布岬
宗谷岬のある稚内市は本土最北端、
納沙布岬のある根室市は本土最東端です。
ちなみに本土最西端は長崎県佐世保市、
本土最南端は鹿児島県南大隅町です。
なぜ、”本土”っていちいち付けるかというと離島は含めないからです。

網走~摩周湖が特に寒くて、摩周湖についた時は寒くてガタガタしてました。
ちなみに摩周湖のすぐ近くに無料で入れる足湯があります。
ぼくはこれ幸いと到着してすぐ飛び込む様に足湯にビットインして、その様子を写真に収めようとポケットからスマホを取り出したら、そのままスマホも足湯に浸かってしまい、スマホがダメになりました。
根室までは青い看板とそれまでのふわっとした看板を頼りに行きました。なんだかんだ青い看板大事です。ちなみに当時はソフトバンクを使っていたので根室の代理店で修理依頼と代機を貸してもらいました。
北海道のグルメ
北海道はグルメでも有名です。
グルメ旅というわけではないので全然回れてはいないですが、ラッキーピエロと釧路の勝手丼はもう一回行きたいです。ジンギスカンは口に合わなかったです。
バニラアイスはどこでも一緒。

よんだ?
呼んでないです。
ラッキーピエロ
通称ラッピ、ラキピ。ご当地ハンバーガー。安価で美味しい。
イメージキャラクターが某ピエロとちょっと似てるけど全くの別人。

勝手丼
釧路の和商市場で食べられる丼飯。
和商市場のHPでも説明されていますが、
まず、土台となる丼に入ったお米を買って、
あとは好きな海鮮を個別に購入して上に乗せることで
自分だけの自分好みの海鮮丼を作ることが出来ます。

お寿司も食べましたが、まぁ寿司はだいたいどこで食べても美味しいですからね。利尻ラーメンも食べましたが、うん、まぁおいしい、って感じでした。
あと食べ損ねたのでハセガワストアの焼き鳥弁当も食べてみたいです。
ハセガワストア
通称ハセスト。函館で有名なチェーン展開のお店。お店のジャンルとしてはコンビニエンスストア。お弁当がおいしいらしくて人気。
一部のお店にはイートインコーナーもあるそうです。

駆け足で周ったよポスト北海道
岩手県の浄土ヶ浜、山形の山寺、後は茨城の袋田の滝と牛久の大仏が記憶に残っています
あとめっちゃどうでもいい事ですけど、福島のコンビニでトイレをお借りした時に、
トイレに壁紙に貼ってあったコンビニの求人の時給が安くて驚いた記憶あります。

天上天下唯我独尊って言葉が暴走族が作った造語じゃない事を牛久の大仏の中で知りました。
※牛久の大仏は中が観光できるスペースになっています。エレベーターついてます。
天上天下唯我独尊
暴走族が好きそうな言葉で、それ以外の方でも習っていないのに不思議と読めるし、意味も伝わるパワーワード。故事成語です。
実は仏教で有名なお釈迦様が生まれ落ちた時に発した言葉と言われています。
意訳すると『私が宇宙でNo.1』。

関東都市部は人が多いので、ささっと観光して抜けました。
このとき初めて、東京スカイツリー登りましたが高いですね。
天望回廊+天望デッキで3,100円。ちょっとした遊園地プライス。もう行くことはなさそう。
思ったよりさむいよ富士山登頂
そのあとは、埼玉、神奈川県を経て静岡県へ。
そうです。富士山です。
富士山観光
5号目までは車、バイクで侵入可能です。※マイカー規制時を除く
富士山観光については事前に環境省、山梨県、静岡県公認のオフィシャルサイトを見ておくことをおすすめします。
富士山の気象情報、山小屋、装備、マイカー規制など最新情報が確認できます。
見やすいサイトなので個人のブログを頼りにする前に上記サイトをまず見ておきましょう。
また、登山ルートも4つあります。好みと体力に合わせて選びましょう。
ぼくは本格的な登山は初めてでしたが、吉田ルートを踏破できました。
運動用に靴を買って人生初の富士山の登山に挑戦したのですが、ご来光待ちで無事死にかけました。
ご来光が日の出であるため、ご来光待ちは自然と真夜中から早朝になるのですが、高い標高と相まってきついです。
ご来光
富士山の山頂から見る日の出のこと。
富士山の山頂は標高が高いので多くの日本人より、
ちょっとだけ早く日の出を見ることが出来ます。

なにが一番きついかっていうと、山頂付近の渋滞です。
今はどうか知りませんが、ぼくが登った時の山頂付近ってナポレオンがロシアに遠征してきたんか、ってくらい寒さにやられて動けない人が多かったです。
山頂に近づくにつれて気温は下がり、風を遮るものもほとんどないです。
先に登っている人が動けなくなるとただでさえ細い道が塞がって渋滞を生み、物理的に登頂不可能になります。追い抜きも物理的に無理です。
富士山の山頂
真夏でも夜中から明け方にかけて寒い。
涼しいんじゃなくて、寒い。麓との気温差20度くらい。
夜中から早朝にかけてはさらに寒い。
思っているより二倍くらい暖まることができる装備の持ち込み推奨。
身軽さと体力には自信があったので、手ぶらで雨合羽と軍手ですいすいっと休まずのぼってきましたが、渋滞の影響で山頂前の最後の山小屋の前から身動き取れなくなりました。
お金もないから山小屋の前に座って待ってたら、疲労と寒さで気がついたら横になってました。
肩を揺すられて目を覚ましたのは今でも覚えています。
「ここで寝たらいかん。死ぬぞ」って
富士山の物価
高くなるのは標高だけではありません。

これだけは言わせて欲しい。
ご来光が目的であれば、体力があろうと若かろうと
暖められるアイテムはもっていってください
ちなみに、登山前に運動用に買った3,000円くらいの靴は下山途中でつま先に穴開きました。
ちゃんとトレッキングシューズか、せめて運動靴を買いましょう。
ちなみにご来光は天候不順により見られませんでした。
日本一周~西日本~
まず、最初に結論から言っておくと西日本のバイク旅は快適でした。
天気が回復したことと、西日本に突入する頃には8月は過ぎ去ったため、真夏の熱さを受けずに済んだからです。

西日本の中でも特に記憶に残っているものを紹介します
投げ入れるのにも一苦労だよ三佛寺投入堂
まず、鳥取県にある『三徳山三佛寺投入堂』。
ここは、ぼくの高校時代の日本史の教科書にも写真付きでそのお堂が載っていました。
何が印象的って、お堂が崖の中にあることで有名なんですけど、そのお堂にたどり着くまでの道程が思ったよりも危険。普通に死ねます。

本来は観光地というより修験道の修行の場らしいです。
身動き取りやすい服装と滑りにくい靴で行きましょう
3,333段の階段で有名だよ釈迦院御坂遊歩道
次は熊本県の『釈迦院御坂遊歩道』。
3,333段の石段が参拝者を待ち受けています。
個人的には富士山よりしんどかった。富士山は初の本格登山とあって割とウキウキしてたんですけど、3,333段の石段は別にうきうきしないので。あと景色があんまり変わらない。
もう一回言いますけど、めっちゃしんどいです。
もし誰かを誘うなら階段ダッシュ好きな人か、経験な仏教徒にしましょう。軽い気持ちで何も知らない人を誘ったら喧嘩なりそうな気がします。

運動能力にはそこそこ自信がありますが、
往復で2時間弱かかりました。
遭難するとこだったよ白谷雲水峡
九州であと印象的だったのは屋久島ですね。九州の離島です。
屋久島
自然豊かな鹿児島県の離島。島の二割が世界遺産。
「一ヶ月のうち、三十五日は雨」と言われるほど雨量が多いのも特徴。
そのため、雨天装備が必須。
屋久島へは白谷雲水峡と縄文杉を見に行きました。
白谷雲水侠はジブリ映画『もののけ姫』の舞台とも言われています。
白谷雲水峡や縄文杉に繋がるトレッキングコースには迷子にならない様に木々に目立つ色の帯みたいなものが括りつけてあるんですけど、途中で完全に見失ったときは背筋が凍ったのを覚えています。
たまたま進んだ先に帯があって事なきを得ました。ソロプレイヤーは安全マージンをしっかり取りつつ、景色を楽しみましょう。
肝心の白谷雲水峡と縄文杉ですが、歴史を感じる自然でした。大きな木はもちろん、生い茂った苔とか、丸みを帯びた巨石とか。
北陸地方の『白神山地』とこの『白谷雲水峡』が日本を旅をしていて一番大自然を感じました。
白神山地
青森県から秋田県に跨る自然地帯。屋久島と同じタイミングで登録された世界遺産。
ちなみに、これらが日本の世界遺産の第一陣(他には法隆寺、姫路城)。
大自然。
この言葉に尽きる。
こちらも 屋久島と並びジブリ映画『もののけ姫』の舞台とも言われている。
ちなみに白神山地を訪れた際は濃霧が発生していたこともあって、入口までで引き返しました。
ただ、一般道から登山口に辿り着くのもめっちゃ大変です。特にバイクだと。道路が自然に侵食されていて濃霧も相まって身の危険を常に感じてました。
道が細いのにガードレールないですし、カーブミラーほとんど折れてますし、身の丈ほどの太い枝が平気で道路に落ちてますし、霧の影響で対向車と衝突しそうになりました。

日本一周中で本当に身の危険を感じたのは
白神山地の濃霧、夕張の大豪雨、富士山登頂、そして白谷雲水峡の迷子の4回
鰹が半端なく美味しいよひろめ市場
最後は高知県です。
ただただ、かつおのたたきがおいしい。
グルメスポットとして有名な『ひろめ市場』。ぼくはここで鰹のたたきを塩で初めて食べたのですが、
あまりの美味しさに感動しました。その日から好物がひとつ増えました。
グルメという点ではこれが一番衝撃でした。
家に帰って近所のスーパーで再現しようとしたら塩だけだと生臭くて食べられなかったです

鮮度大事
あとがき
今思うと改善点は色々あるんですが、でも当時の自分はその時に自身の最善を尽くしていた
ので後悔とかないですね。月並みな言葉ですが、楽しかったしやって良かったです
本気で真剣に全力で取り組んだことは覚えているものですね。

つまり、仕事は全力でない、と……?


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